6月21日木曜日
トミタ壁紙の施工講習会を開催しました。
開催場所はツカサ社屋のとなりの倉庫
今回初めて開催した講習会は
いつもトミタ壁紙を貼っていただいている壁紙職人の皆様に
施工に際しての疑問や施工方法などを知っていただき、解決いただこうというのが主旨です。
講習会の講師には
東京の中村表装株式会社のエース職人の中野さん(2名)にお越しいただきました。
中村表装さんは創業1865年(慶応元年)、今から147年前から表具、壁装一筋で
やってこられた超老舗企業で
日本全国の一流ホテルや神社仏閣、
国を代表する公共施設など数え切れないほどの施工実績があり
最高の技術力を持った日本一の内装工事店です。
この日は総勢13名の職人さんにお集まりいただきました。
おそらく参加者のほとんどの方が、初めてやってみた施工方法
「向こう糊」
通常は壁紙に糊をつけてから、壁に貼りますが
これは壁に糊をローラーと刷毛で塗って、
そこに壁紙を貼ります。
不織布壁紙のように伸び縮みの少ない素材の壁紙に有効な施工方法です。
これは何をしているかというと
「袋貼り」という工法で使う袋に糊をつけているところです。
全面に糊をつけるのではなく
フチだけにつけるので、この様に5mmくらい少しずらして一度に糊付けします。
袋を実際に壁に貼っています。
この工法も初めての方がほとんどでした。
この袋貼りをする意味は
ズバリ 下地を平滑にすること
まだパテの無かった時代に下地調整をするときにはこの袋貼りが行われていました。
下地が悪いときは何枚も重ねて袋を貼ります。
この袋貼りした下地に壁紙を貼ると
袋の紙が糊の水分を吸収して膨らみプカプカしています。
しかし糊が乾くとピシッと張るんです。
ほんと興味深い工法です
これは、参加者の希望により
輸入壁紙でよくある52cm巾の壁紙を
突き付け で貼るか 重ね切り で貼るか
どちらが綺麗かを試してみました。
通常は突き付けで貼るのが当たり前なんです。
結果は如何に!?
見本帳を手に熱く商品説明されているのは
株式会社トミタの富田社長です
皆さん熱心に聞き入ってました。
インテリアコーディネートする者
現場を管理する者
施工する者
皆んなが真剣に耳を傾け議論する
なかなか一同に介する場というのも無いこともあって
色々な側面から 刺激になり、勉強になりました。
写真のどれを見ても皆さんいい目をしています^^
この度の施工講習会
日本の建築業界の過当価格競争から
量産のビニール壁紙が現在消費されている壁紙のほぼ100%を占めてしまった
壁紙職人さんは今ほとんど量産ビニールしか貼っていない訳で
紙や織物が貼れない職人さんはすごい割合でいます
このままいったら
施工技術を持った壁紙職人さんは居なくなってしまうかもしれない
そんな将来に危機感を抱き 開催を思い立ちました。
まだ、1ステップを踏んだだけですが
施工講習会をこれからも続けていって
職人さんにも
お客さんにも
壁紙を提供するメーカーにも
皆んなが喜べる壁紙の未来を創れたらと微力でありますが考えております。