2012年9月アーカイブ

朝晩はめっきり涼しく過ごしやすくなってまいりました。

昼間はまだ太陽ギンギンで、今日も暑かった。。汗

こんにちは、小司博基です。



今日は、先週納品&工事が完了しましたN様邸のリフォームの紹介をいたします。

お客様は鉄骨3階建て中古住宅を購入され、

ご両親と娘さんご夫婦とお子さん2名の2世帯で住まわれるという設定でのリフォーム工事となりました。



1階は、駐車場と多目的室

2階は、ご両親の寝室とリビング、そしてリビングとオープンになる和室

3階は、子世帯の寝室&リビング、子供部屋


といった主な間取りで、

ほとんどは壁紙の張替えでしたが、

2階は室内壁に手を加える大工工事も入りました。


この中古住宅は築14年でしたが、見た目とても綺麗でした。

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2階のL.D.K(ビフォー)です。

この部屋は、隣の和室との壁を破ってオープンにしたことと、

キッチンのカウンターを造作家具で作り直ししたこと、

そしてキッチンはそのまま、パネルのみ入れ替えをしました。



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2F L.Dアフター

和室との壁をオープンにして、引き込みの建具を入れました。

建具は左の壁の中にきれいに収まります。


お部屋全体は白ベージュ系の無地の壁である中、

建具に貼ってある和紙壁紙(トミタ HANA  TH3724)の藤の花のデザインが

とても上品で空間に潤いを与えていました。


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落ち着いた色と光沢があって日本画が飾ってあるかのように素敵でした。



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2F L.D.Kの掃き出し窓

ナチュラルな横ストライプのケースメントを手前に、窓枠内にアイボリーのロールスクリーンを入れました。

ケースメントの透明ストライプから透けて見えるロールスクリーンのアイボリーとの

色のコンビネーションがナチュラルさと奥行を感じさせてくれるコーディネートとなりました。


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先程のビフォーの写真の方向から見たアフターです。


2Fキッチン1N.jpg

造作のキッチンL型カウンター

天板は大理石デザインのポストフォームですが、エッジのシャープな形状もあって

とても高級感のある仕上がりになりました。


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炊飯器などキッチンで必要なツールやアイテム、ゴミ箱を収納できる設計にしました。



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L型カウンターの面材のホワイトに対し、キッチンパネルは少し光沢のあるパールホワイトにして

優しい雰囲気のキッチンを演出しました。


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キッチンもパネルを変えるだけで新品のように蘇ります。




つづいてその隣の和室

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ビフォーの写真です。

付け柱があって和室候うな雰囲気、じゅらく塗りに見える壁は壁紙(ちょっと暗い感じ...)



この和室をモダンにカッコよく、リビングとオープンにする憩いの空間にしたい!

そのプランがこれ

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窓下に地袋を造って、天板上に小さなお仏壇を置けるように。

躯体の柱は壁紙を貼り分け、それ自体をデザインに。

リビング側には引き込みで収納できる建具と壁をつくり、オープンにもクローズにもできるように。


アフターがこちら

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まさにプラン通り

建具に貼ってある和紙壁紙はリビング側が藤の花だったのに対して、

「忍草」というトミタ HANAコレクション(TH3738)のとても細かい花が散りばめられたような

これもまた上品で美しい壁紙を貼りました。

照明が当たると美しい柄が浮き上がってきます。


表と裏で素材の違う壁紙を貼ると引っ張りの違いで建具が歪んでしまうため

同素材を使用しています。


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フルオープンにしたところ

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床には当社のオリジナルフローリング、200mm幅のブラックウォールナットを使用

地袋建具にはストライプ調の織物柄ビニール壁紙を選びました。

引手とダークな木フレームの和モダンさがとってもクール



そして更にお隣へ

ご両親の主寝室になります。

ビフォーはこんな感じ

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はい、完全な和室です。

このお部屋を洋風な主寝室に変えたい。

収納力のあるクロークを造って欲しい。


そんなご要望により出来上がりました。

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とても重厚感のある建具とモールディングに巾木、床はカーペット

以前の面影は全くなく輸入住宅を思わせるお部屋へと変貌を遂げました。


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クロークの建具はタモ材をオイルステイン塗装仕上げをしました。


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総幅3500mmの大きなクロークでご主人と奥様の洋服を納めるには充分な収納力があります。

下の引出しは3X4の12杯あります。


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入口ドア

ケーシングを廻して、輸入のドアノブを付けました。

特筆すべきは、お部屋に窓が一つしかないため、ドア上に可動式欄間窓を設け

お部屋の空気の流れをつくっています。



大きくお部屋が変わったのはこれまでの2階部分です。

その他のお部屋もご紹介します。


3F娘さんご夫婦子世帯の寝室を兼ねたリビングです。

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とても可愛らしいスタイルカーテンをご提案しました。


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トーソーのクラスト19というアイアンレールのリングランナーにリボンを通して縛るという吊り方をしています。

カーテンはアメリカのウェーバリーのオーガニックコットンに刺繍のしてあるとても可愛らしい生地


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カーテンをしばるタッセルはリボン結びをするタッセルにしました。

カーテンのボーダーで使っているブラウンの生地を切り替えで入れることで

バランスよくコーディネートされたアクセントとなっています。

可愛いですね。


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お客様にも大変喜んでいただけました^^。


3Fクロゼット1N.jpg

お隣のウォークインクローゼットには、ハンガーパイプと可動棚を設置しました。


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小学生の女の子ふたりの子供部屋の壁紙は2面ずつで貼り分けをしました。

内2面は下の娘さんのこだわりで「浅葱色(あさぎいろ)」がいい!とのご要望があり

写真には写っていませんが、探し出した色の壁紙が貼られています。


カーテンはフランスのキッズコレクションより、コットン100%の可愛いプリント柄



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3F洗面脱衣室には、若奥様のこだわり

気に入った花柄の壁紙に合わせる天井はディープなオレンジがいい!

ということで、選びました。これがなかなか良かったです。



廊下や階段ホールにはストライプの壁紙を選びました。

2F廊下6N.jpg

3F~階段1N.jpg

ストライプは天井を高く見せますし、品があって個人的にもとても好きなデザインです。



最後に1F駐車場

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建物下に2台クルマが停められるのですが、壁があって双方行き来ができない、

ということで扉を付けました。


1F駐車場1N.jpg

真っ赤な扉

当社の玄関扉も真っ赤です。。ちなみに

無彩色の中にブラック&レッドの扉が並んでいるのってカッコイイですね。



そんな訳でツカサディザインコマースは「欧米内装リフォーム」を掲げてやっております。


マンション、戸建のリフォーム、

特に

欧米スタイルにしたい!

ホテルのスイートルームのような部屋にしたい!

なんてご要望がありますと、力をフルに発揮できます。


基本

壁紙の貼り替え、カーテンの掛け替えなどの小工事から

インテリアの事は何でもやっておりますので、

お気軽に聞いてみてください。





今年の夏も暑かったですね。

今日から9月

もう秋  と言いたいですがまだまだ残暑が肌を差します。


夏バテしてませんか?

小司博基です。





今日は、少し前になりますが

1年ぶりに東日本大震災の被災地、仙台に訪れた話をしたいと思います。



昨年5月に震災後2ヶ月経った石巻に炊き出しボランティアに伺いました。

大川小学校や雄勝港の惨状を観たときの衝撃は未だ忘れることはありません。

復旧には相当の時間を要すると感じました。



それから1年、被災地はどう変わったのか

それを自分の目で確かめられる機会をいただきました。

被災地支援旅行として、得意先の協力業者会の渡航先に仙台が選ばれました。

被災地でお金を使うことと業者会で集めた義援金を届けることがミッションです。




被災地視察で伺ったのは、名取市の閖上地区

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閖上地区は、海沿いの平地であるため津波により完全に水で埋まってしまった地区です。

閖上中学校から撮影された津波映像をYOUTUBEで観ることもできますが、

壮絶な光景です。甚大な被害がありました。


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中学校のこの時計は津波のあった時刻で止まっていました。



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辺りは住宅の基礎の一部が残っているだけで何もありません



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この辺りも以前は住宅で埋めつくされていた所です



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東禅寺という大きなお寺

形は残っていますが、高い屋根まで激しい損傷がありました。

津波の高さがどれほどだったのかが分かります。



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墓石もご遺骨も全て流されてしまったままです



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首のない仏様がお寺の横に並べられていました。


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そして見つかった仏頭は正面に




この閖上地区、1年経った今もほとんど手つかずの状況

この地区のように未着手のところが、まだ沢山あるという現実を改めて知ることができました。




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訪れたのが10日だったということで、亡くなられた方が祀られているお社には多くの方が

おみえになられていました。




その後訪れた宮城の観光地は、ほぼ完全に復旧していました。

そしてかなりの賑わいをみせていたのには、嬉しく、安心いたしました。



でも、震災からの完全復旧というのは、いろいろな問題が山積みにあり

まだまだ長い道のりであります。


我々インテリアの業界でも、震災プロジェクトなる被災地支援のアクションがあったり、

ひとつの会社が業者会と協同して行なっている活動もあります。

震災から2年半、復旧が進むと共に、被災地支援のニーズも変わって参りますので

当社として、一個人としてできることを考え、行動していこうと思いを新たにしました。


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被災地の一刻も早い復興を願うと共に、お亡くなりになった皆様のご冥福をお祈りいたします