とても暑かったお盆休みでしたが
皆様お変わりありませんでしょうか。
暑さもピークを過ぎて
朝晩は涼しい風が吹くようになってまいりました。
こんばんは、小司博基です。
久しぶりに展覧会を鑑賞してきました。
「レンブラント展」です。
レンブラントは、西洋絵画を好きになるきっかけになった画家のひとりでして
中学生の時の美術の教科書にあった
西洋美術の歴史の中で
≪夜警≫という作品が載っていました。
中学生ながらこの作品の暗闇に浮かぶ大勢の人達、
その光の表現にとても感銘を受けたのでした。
絵の具で光を表現してみたい!
と思ってそれから絵を描く時は光と陰を意識するようになったのを覚えています。
さて、
今回のレンブラント展、
学生の頃、東京で観た以来2度目です。
油絵は少なくて、ほとんどが版画でした。
でも
版画もすごく良かった。
黒と白だけで
よくもまあこれだけの表現ができるものだ。
ぱっと見全体が黒くてよくわからない絵が
じーっと目を凝らして見ていると
色々なモノが見えてくる、
ちょうど夜部屋の明かりを消したすぐは
真っ暗で何も見えないのがだんだんと形や色が見えてくるようなあの感じ。
あっ、こんなところに犬が!
荷物を担いだ人が!
なんて見えてくるのです。
黒と白だけで
衣服などの柔らかいもの、木、石、、それらの風合いが忠実に表現されていました。
すごいなあ と感心しきりでした。
また、少ないとは言え
油絵の迫力はまた凄かった。
完璧なテクスチュアの再現、光と影・・・
絵画なのですがあまりにリアルさに驚きの連続でした。
特に感銘を受けたのは
小さな作品ですが、≪白い帽子の女≫
白い帽子の布の風合い
老女の髪の生え際
肌ツヤとたるみ具合・・・
どうして絵の具でここまで表現できるのだろうって思った次第です。
そして哀しそうな表情をしたレンブラントの二番目の奥さんを描いた
≪ヘンドリッキェ・ストッフェルス≫
その憂いのオーラが忘れられず、
3回も戻って観てしまいました。。
油絵は確かに少なかったですが
インパクトが強い分
版画の数とうまくバランスがとれていたようにも思いました。
20年ぶりのレンブラント展、
とても楽しめました。