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息子様からお母様へ 美しく好きな物に囲まれたラグジュアリーなコーディネート事例 N様邸
Posted date 2018.06.18
こんにちは。
コーディネーターの笠井です。
今回は、息子様からお母様のために・・・という思いで建てられた住まいの
コーディネートをお手伝いさせて頂きました。
きっかけは壁紙とカーテンを決めるために、ショールームを周っていらしたそうですが、
「納得出来るものが無い。」
と感じて困っていらっしゃったそうです。
そこで、業者様より弊社をご紹介頂き、ショールームへご来場下さったことが
お客様との出会いとなりました。
ではご紹介いたします。
まずは、ベットルームです。
ゴールドをポイントとし、ややバロックを意識した装いになっています。
コーディネートとして、
ベットスロー・・・・フランスPIERRE FREY(ピエールフレイ)
ベットスプレッド・・・・イギリスVillaNova(ヴィラノバ)
クッション・・・・PIERRE FREY・VillaNova・Houles(ウレス)
を使っています。
それぞれに違うブランドですがどれをとっても生地の質感が凄いんです。
“最高にラグジュアリーなファブリックの競演” となり
とても贅沢な空間を演出しています。
ベット横のまるでアートかミラーの様に見える額装されたこちら。
実はこの奥にはお部屋があるんですよ。
ゴールドのデコラティブな額縁がとても美しいアクセントになっています。
それからカーテンにはFISBAをご提案しています。
カーテンレールも “窓辺の宝石” と銘打たれた高級装飾レール、TOSOのクラッシーをお選び頂きました。
私の写真では本当に伝わり辛く、とても残念なんですが
画像より、もっともっとゴールドを感じるお部屋です。
そして一緒に写っている家具は、漆塗のチェスト。
一目で素晴らしいものとわかる漆塗家具でしたが
お母様がお嫁入りされた時からご愛用の物との事です。
娘様のお部屋のベットコーディネートは
フランスのJANE CHURCHILL(ジェーンチャーチル)をご提案いたしました。
オレンジがポイントとなった羽根のデザインは刺繍になっており、
とても素敵な生地なんです。
下のクッションの生地と同じです。
カーテンはフィスバを選びました。
アイボリー色のレースとグレージュのベルベット、
タッセルはウレスをコーディネートしました。
また、照明はキチラー(KICHLER)でアメリカ輸入品です。
またこちらのお部屋には“洗い”から戻ってきたばかりという
きれいな桐箪笥が置かれていました。
その背面の壁紙はZOFFANY(ゾファニー)です。
本物の総桐箪笥は一生物と言われていますよね。
日本の風土に合った、抗菌作用もある、そして高い技術の上に生産される伝統工芸品。
その桐箪笥の上に、縁起の良い置物を飾っていらっしゃっいました。
間違いなく良い運気が巡っていらっしゃるのでしょうね。
他にもZOFFANYの壁紙を貼らせて頂きました。
大理石の台座と素晴らしい茶器や調度品の品々。
廊下から階段室へも素晴らしい大理石で迎えられます。
唯一階段室の下がり壁に柄入りのこちらを息子様が選ばれました。
ZOFFANYのSUMI(墨)という一枚です。
日本の辻が花という着物の染付をイメージしています。
室町時代に全盛を迎えておりその後消失していったので
「幻の染物」としていわれているそうですが・・・。
辻が花については他でご覧頂くとして、
こちらのデザインも絹に描かれているかのような質感が
とても素晴らしい壁紙です。
こちらはリビングになります。
照明やダイニングセットもトーヨーキッチンで選ばれてひとつひとつがとても素敵です。
リビングは大理石の床とお母様と息子様が一目で気に入ったとおっしゃっていた
一枚板のテーブルが大きなポイントになっています。
一枚板の足になっているものはなんとアルフレックスの家具です。
非常に贅沢ですがとてもしっくりきていてお上手ですよね!
カーテンには麻と光沢のあるシルバー糸でデザインされたLARSEN(ラーセン)の生地を
お選び頂きました。
ソファーは革張りのアルフレックス製です。
その上にPIERRE FREYのカバーリング、LARSENとCASAMANCE(カサマンス)のクッションを置いています。
汚したくないから・・・という理由と
もっとたっぷりと弾力のあるクッションが欲しいからということで
今回カバーリングとクッションをお作りしましたが、
実は海外のインテリア事情ではカバーリングは当たり前なんですよ。
ハイエンドの建築インテリア雑誌をご覧頂けると良くわかりますが、
ソファー:○○ カバー:○○ と家具と張地の両メーカー名が必ず明記されています。
ブランド家具でも 『家具+ファブリック』 で一つのカタチになっています。
それだけ欧米ではファブリックがインテリアの重要な物として確立しているんですね。
ぜひ日本でも真似してほしいなと思います。
また、写真はございませんが、リビングや廊下にはHANAⅤを
施工させて頂いています。
納得出来るものが見つからないという理由から
弊社をお訪ね下さいましたが、今回の仕上がりには
「嫌いな物が何一つない。」
と、とてもご満足頂けました。
和と洋が混在しつつも、N様が好きとお感じになられたアイテムで
色や質感で上手くバランスがとれたコーディネートになったと思います。
本当に上質な物を、大切に長くご愛用され、住まいとご家族の歴史を重ねていらっしゃるN様。
本当の意味でのラグジュアリーで豊かなお住まいを感じさせて頂きました。
N様、本当にありがとうございました。
笠井