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メゾン・エ・オブジェ・パリ展 ライフスタイルの、その先を。
Posted date 2022.03.23
こんにちは!
毎年パリで1月に開催されている世界のインテリアデザインのトレンドを牽引するショー「メゾン・エ・オブジェ」
延期されていたパリではこの3月末から開催される予定です。
そのメゾン・エ・オブジェ初の展覧会がなんと一足先に日本で開催されましたので見て参りました。
メゾン・エ・オブジェ 一度はパリで実際に見てみたいと夢見ますがそう簡単には行けないところ。
この世界情勢でますます難しい状況の中、小規模ながらも日本でその雰囲気を味わえるなんて。
世界が不透明な状況の中とても不謹慎ではありますが、この機会はとてもラッキーなことです!
少しですが雰囲気をお伝え致しますね。
日本橋高島屋で開催されました。(後、京都→名古屋を予定しているそうですよ。)
なぜ高島屋で開催かというと・・・。
高島屋とシャルロット・ペリアンやル・コルビュジエ、フェルナンド・レジェというデザインの巨匠達と
どういう繋がりがあったか全く存じ上げなかったのですが、過去に2つの展覧会が開催されています。
1941年『ペリアン女史 日本創作品展覧会 2601年住宅内部装備への一示唆 選擇 傳統 創造』
1955年『芸術の綜合への提案―コルビュジエ、レジェ、ペリアン3人展』
当時商工省が外貨獲得のために海外の有名デザイナーを招いて輸出品を開発するというプロジェクトを行っており、柳宋理がル・コルビジェを推薦したため、その協力者としてペリアンに白羽の矢が立ったそうです。
海外向けに作る工芸品の改良と指導を行う「工芸指導顧問」としてペリアンが就任し、
日本の工芸民芸分野を世界に引き上げ大きく貢献されました。
高島屋が創業以来、日本が国際的なデザインやクリエイションの理解を深める手がかりとして
中心的な役割を担っていたからこその今回のメゾン・エ・オブジェ・パリ展の招致だそうです。
日本橋高島屋で開催された2つの展覧会は2019年にパリのフォンダシオン・ルイ・ヴィトンで開催された
シャルロット・ペリアン展でも再現されたほど代表する活動だったようです。
そんなストーリーを知るとますます素敵!高島屋さんリスペクトですよね。
そんな当時のデザインと最先端のデザインを同時に日本で見ることが出来るなんて 本当にラッキーですよね。
前置きが長くなりましたが、フォトレポートです。
シャルロット・ペリアンが1940年代に1点ものとしてデザインした トウキョウシェーズロング
竹で出来ているそうです。
現在カッシーナによって復刻されたとても貴重な逸品です。
背面に掛けられたタペストリーもコルビジェがデザインし制作した3人展に展示された本物だそうです。
こちらも大変貴重ですよね!
1941年『ペリアン女史 日本創作品展覧会 2601年住宅内部装備への一示唆 選擇 傳統 創造』の当時の写真です。
これもとっても素敵なんです。
シャルロット・ペリアンを招くために建築家板倉準三が8mの巻紙で書いたお願いの手紙。
画家の棟方志功のイラスト付き!本当に洒落た口説き方ですよね~。
イントロダクションはこの様な紹介がありました。
第一部はデザイナー・オブ・ザ・イヤーに輝いた21名の作品が紹介されています。
デザイナーの写真と椅子と照明とのセットで名作の数々を一同に見ることが出来大変興味深いです。
照明の中を見たくて下から覗き過ぎてしまいました。。。
2部はホワッツ・ニュー
パリのメゾン・エ・オブジェ出展者の新作コレクションによるキュレーション
今年のパリの展示会の一部を感じられる幸せ。
「自然」をテーマにすべてのデザインは自然に基しながら新しい未来を構築していくというような世界観でした。
3部は次世代の創作活動の贈られる「ライジング・タレント・アワード」という賞を受賞した
新鋭クリエーターたちの紹介がされています。
今年のパートナーカントリーが日本だそうで6人の日本人若手デザイナーが選ばれていました。
塩ビ管が形を変えて花瓶に
好きなようにハサミを入れて表情が変わるテキスタイル
三澤遥さんの「動紙」という作品は面白かったですよ。
多くに人が見入っていました。(写真がなくて申し訳ないです。)
磁力を帯びた紙が自由気ままに生き物の様に動いていていて目を奪われました。
いかがでしたか?
もちろんパリでいつかはメゾン・エ・オブジェを見てみたいと思いますが
こんなに近くでインテリアデザインの最先端に触れることが出来るなんてとっても貴重なことです。
インテリアにご興味のある方なら何かインスピレーションを受けることに間違いありません。
4月末からは京都高島屋で。
8月17日から30日はジェイアール名古屋タカシマヤで開催予定だそうです。
機会があればぜひ訪れて見てくださいね!
名古屋にお越しの際はぜひツカサのショールームにもお立ち寄りくださいませ(*^^*)